自家栽培を始めた、ほんの小さな理由

お店で、料理の飾り付けにベビーリーフを使っています。
このベビーリーフが、実はとても扱いづらい。

小さな葉物なので痛みも早く、保存が難しい。傷んでは買い直して、足りなくなれば、買いに車を走らせて。どうにも落ち着かないやり方でした。

 

自分で育てられないだろうか。

そんなことを、ふと思いました。

 

試しに、育ててみようと、近くのホームセンターで売っているベビーリーフの種を買いました。これが、自家栽培の始まりです。
2023年6月のことでした。

ヒョロヒョロの苗が育ちました。あれあれ?

知っているベビーリーフと様子が違いました。知り合いに聞いたり、調べたり、それは「徒長」でした。

野菜のことを何も分かっていなかったことに気づきました。

水、温度、光、風、株間、栄養、とにかく知らないことばかりです。野菜は生きている。それは知っていたはずなのに、この時、初めて分かっていなかったのだと気づきました。

今、ベビーリーフは水耕栽培で育てています。

そしてこれがきっかけで、他の野菜も育ててみたいと、野菜作りを始めるようになりました。
今は年間を通して、50品種程度の野菜を育てるようになり、日本の四季を、野菜を通して感じています。「ズッキーニやトマトは4月には植え付けたいな」「8月終わりには大根や人参の種をまこう」というように。

 

畑へ行き、土を触り、野菜を育てていると、自然の循環の中に自分も立っているのだと感じることが多くなりました。

これらの経験を、
一皿の中で、お客様に届けられるような料理を作っていきたいと思っています。

一皿の向こう側

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